戦後14人目となる千日回峰行の達成者が誕生したというニュースがありました。

 

凡人には想像もできない、

命をかけた1000日にもお及ぶ荒行「千日回峰行」

 

どのような修行なのか、

Nスタから記事をまとめました。

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千日回峰行の達成者51人目

9月18日比叡山・延暦寺では、

多くの人が手を合わせる中、一人の僧侶を迎えました。

 

比叡山・延暦寺の僧侶、釜堀浩元さん43歳

1000日にも及ぶ回峰行を達成した瞬間でした。

 

行を成し遂げたのは戦後14人目、

延暦寺の焼き討ち(1571年)以降51人目の達成者です。

 

釜堀さんには、

”大行満大阿闍梨(だいぎょうまんだいあじゃり)”という称号が与えられ、

 

今後は「不動明王」「生き仏」として、

信仰の対象となります。

千日回峰業の工程とは?

千日回峰行は、

比叡山・延暦寺に伝わる修行で、7年に及ぶ約1000日間の荒行です。

 

1~3年目:

1年のうち100日間連続で毎日1日約30キロ歩く。

4~5年目:

1年のうち200日間1日約30キロ歩く。

700日後:

堂入り(9日間)飲まず食わず眠らず横にならず

6年目:

100日間1日約60キロ歩く。

7年目:

前半⇛100日間1日約84キロ歩く。(ほぼ東京~箱根の距離)

後半⇛100日間1日約30キロ歩く。

全行程:

地球1周分、約4万キロ

 

千日回峰行は誰にやらされるわけでもなく、

自分で希望して臨む、死を覚悟して臨む修行だということです。

何があっても歩き続ける

何があっても歩き続け、

例え危険な道があっても迂回せずに通るということですが、

 

釜堀さんが実際に歩いた道には、

道幅わずか50cm、すぐ横は断崖絶壁の崖という道もあったそうです。

 

”どんな時も”ということは、

台風が来ても歩くということ。

実際台風18号の時も歩いたそうです。

 

”どんな時も”ということは、

病気の時も歩くということ。

風邪を引いて熱があっても、

足をけがしてもあるき続けなければなりません。

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堂入りの9日間とは?

堂入りした9日間は、

不眠・断食・断水・不臥の状態で、不動明王の真言を10万回唱えます。

 

堂入り5日目:

この日から1日1回水でうがいをすることが許されますが、うがいの前後で水の量が変わってないかチェックをされます。

 

つまりわずかであっても飲むことが許されないということ。

地獄のような修行ですね。

千日回峰行の経験者が語る死臭とは?

 

 

何と、千日回峰行を2度も成し遂げた故・酒井雄哉住職は、

”4日目に体から死臭がしました。”と語っていたそうです。

まさに生と死の間の修行なんですね。

死を覚悟の死に装束

千日回峰行では、

・白い死に装束を身に着け、

・肩には死出紐

・被る笠の紐には1文銭6枚

 

肩につけた死出紐の意味は、

修行を挫折したときに首をくくり自決するため。

1文銭6枚の意味は、

三途の川を渡る通行料と言われています。

釜堀さんの千日回峰行

千年以上伝わる千日回峰行、

それは、想像を絶する過酷な修行でした。

 

釜堀さんがこの修行を始めたのは6年前のこと。

スカイツリーが世界一の高さを達成し、

なでしこジャパンがワールドカップで優勝をした年です。

 

7年間で1000日歩く修行はなんと4万キロ。

これは地球1周分に相当する長さです。

もちろん命がけの覚悟で臨んでいました。

死を覚悟の死に装束

2015年(修行5年目):

釜堀さんが身に着けている衣装は白装束です。

 

 

死に装束を意味し、

腰には死出紐と呼ばれる紐。

 

途中で辞めることが出来ない修行、

やめるときは命を絶つという意味があるといいます。

 

そんな命がけの荒行に臨む釜堀さん。

京都の街を歩けば、

町の人達が「えらいこっちゃ、ありがとうございます」と頭を下げます。

 

 

 

山奥で過酷な修行に望んでいる行者は人々の信仰を集めています。

 

町の人の声からは、

「僕らはあれだけのこと出来ないし、

僕らに代わってやってくださっているのでありがたい」と口を揃えていいます。

 

5年で700日間歩く修行を成し遂げた釜堀さんに最大の難関が訪れました。

それが、「堂入りの行」です。

 

2015年10月13日、700日目を迎えたこの日、

最大の難関「堂入りの行」に臨みました。

 

 

9日間、飲まず食わず、眠るどころか横になることも許されません。

そして、9日目。。。

 

まさに命がけの修行を終え、

堂から現れた僧侶釜堀さんを多くの人が出迎えました。

 

 

同入を成功され、

この日から生き仏となったのです。

 

そして7年目となった今年は千日回峰行の締めくくり。

京都の街なかを毎日84キロ、100日間歩き続けました。

 

14人目の達成者、釜堀さんの言葉

2017年9月18日、最後の巡礼を終え、
千日の行を達成した釜堀さん。

 

千日回峰行を成し遂げた釜堀さんは、

「(堂入りの行では)意識が遠のいていくということが度々ありました。

無事に回峰業をつとめさせていただいた。

今はホッとしている気持ちでございます。

後進の手本になるようなお坊さんになるよう精進します。」

こう述べられています。

 

過去に千日下方業を成し遂げた方は、

「1日で木々や草木がここまでせいちょうするんだ。

ひるがえって考えると今自分がいること全てに感謝できるんだ。」と言っていたそうです。

 

この千日回峰行達成者のニュースを見ても、

言葉が何も出てきません。

素晴らしいとか、頭が下がりますとか、

そんな安っぽい言葉ではふさわしくない。

 

町の人達が、

「えらいこっちゃ、えらいこっちゃ、ありがたや」と言っていた言葉、

まさにそれにつきるのかもしれません。

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